MY・gallery " watercolor"

水彩風景画を紹介しています

樹 3

苦節10年? 公募展でもヒエラルキーがあり、入賞しないと会員資格もないということに気がつき始める。五万と展示される都美術館の壁にもヒエラルキーがあることを知る。いつも二段並びにある自分の力作を見に行くたびに、悲しくなった。「見て!見て!」と叫んでる絵たちに圧倒された。みな真剣に描いてる絵のどこがいけないのか、やはり才能というものが必要なのか、出てくるとどっと疲れた。

上野公園はちょうど桜が見ごろになり、大勢の人々が浮かれて楽しそうに宴会をしていた。私は、浮かない顔して下を向きとぼとぼと歩いたのだ。