窓辺 物置にしまい込んでいた絵を出して、片づけている。絵は、平らにしておかなくてはいけません。引っ越しのため、丸めておいたのがいけなかった。油絵は、ぽろぽろに剥がれ、見る影もない。やはり捨てなくてはいけないのか。私の青春って感じ。 見返して…

地下水道 トルコ旅行に行った時訪れたところ。水が豊かな日本では、地下に溜めるという発想はありません。流れっぱなしです。その水もなくなるかも知れません。水源の山をほったらかしにして、外国資本に買い取られていくのを、人ごとのように考えている間に…

樹 ４ 当時通っていた水彩画教室で、「観念で絵を描いてる」「技術はあるけど 描きたいものがない」と言われて、落ち込みました。平気な顔してましたが・・・。プルッシャンブル―は冷たいだけなので、多用するなと言われて、その色が嫌いになりました。絵の…

樹 ３ 苦節１０年？ 公募展でもヒエラルキーがあり、入賞しないと会員資格もないということに気がつき始める。五万と展示される都美術館の壁にもヒエラルキーがあることを知る。いつも二段並びにある自分の力作を見に行くたびに、悲しくなった。「見て！見て…

樹 ２ 奈良公園で鹿と友達に。紙を食べられなかったのが幸いだった。現場に大きなキャンバスを立てて描くのは勇気がいった。体力も。頑張っていた。 画家になるにはどうしたら良いのか、試行錯誤の青春だった。銀座で個展活動もしたがさっぱり。お金がかかる…

樹 １ 奈良公園をほっつき歩いていたころ、大樹に出会い、すがるように樹ばかり描いていたころ。寄らば大樹の蔭。

列柱 なんでこんな絵を描いたのか 今となっては分かりません。あの頃は いろいろイメージが湧いていたのに、今はさっぱり。現実の方がリアルすぎるのか。

廃墟 戦争をしなくてもいずれこのようになる世界。50年前も暗い未来を想像していたのだなあ。それなのに よくここまで生きてこられました。平和は一瞬でなくなるものだと思います。

ストーンサークル 怖いですね。なんでこんなイメージが湧いたのでしょか。

円柱 SFが好きでした。レイ・ブラッドベリやJ.G・バラッドなど。惑星ソラリスの映画も好きでした。タルコフスキーの映画には、独特の時間がありました。映画館でその時間に身をゆだねるのが気持ちよかったです。別世界に遊ぶようで。

球体 ガラスが好きです。閉じ込めたい思いは何だったんでしょう。

砕けた青空 まだまだ出てきました。シュールな絵の数々。

津田沼操車場 総武線沿線にあった風景。今は家が立ち並んでますが。毎日、総武線で通学していました。

花の声 気になる映像を組み合わせて心象風景とするのは、シュールレアリスムに傾倒していたから？今となっては、意図が分かりません。

夏の日 疎外感を味わっていたのでしょうか。どこにも居場所がなかった？なんでこんな絵を描いたのか思い出せません。今は。いつも、ここじゃないどこかに憧れていた。今でも。 40年ぶりくらいにお会いした女性に、昔の絵が欲しいと言われたことがある。この…

面影 ５月の人 なりたい私だったのかなあ。自分の身体と顔は、仮の姿だとずーッと思ってきた。魂の入れ物にすぎない肉体と折り合いをつけるための長い年月だった気がする。どうして、肉体があるのか、今でもよく分からない。肉体で経験したことが、魂に影響…

人物 高校時代、展覧会に出した絵。先生は褒めてくれたけど、この世にはうまい人がいっぱいいるなと思った。あの時、美術部の友人と、すごい人がいるねと言っていた絵が、佐伯祐三ばりのすばらしい絵で、この人絶対芸大に受かるよねと話していた。 が、５０…

遠い日 珍しく和さが漂っています。どうしてこんな絵を描いたのか、今となっては分かりませんが。

幽体離脱？ なぜかこんなイメージが浮かんだ。肉体と精神の統一という哲学的な問題にずっと悩んでいた青春だった？

幻想の沼 それでもこだわり続けていた、頑固一徹。

幻想の花園 全否定されたにもかかわらず、相変わらずこんな絵を描いていました。しばらく。

卒業制作 その２ あなたは、足が地についていない、と散々言われました。今でもです。 卒業制作の学内お買い上げ作品は、全体が茶色くくすんだ、リヤカーを引くスイカのような胸の年配の女性の労働画でした。負けました。私には、このような絵を描くという発…

卒業制作 その１ イメージが浮かんだままに描いたのですが、指導教官からは「こんなのは幻想ではない」と否定されました。幻想画とは何でしょうか。今でも分かりません。否定される人生は続きます。

人物像 大学時代。友人たちと夏休みの制作のために、校内でモデルを探した。いろいろあったが、引き受けてくれた彼女。ご苦労さんでした。今頃どこかで元気にしてるといいですね。お幸せに。

樹 自己投影ですね。若気の至り。